シュルツェの庶民銀行論 |東信協研究センター /ヘルマン シュルツェ・デーリチュ

シュルツェの庶民銀行論
東信協研究センター /ヘルマン シュルツェ・デーリチュ
日本経済評論社 刊
発売日 1993-10
価格:¥3,360(税込)
発送可能時期:通常1〜2週間以内に発送



日銀のゼロ金利はようやく解除になりましたが、日本の金利は実質ゼロのままです。その政策の下で、我々はずっとスズメの涙のような利子で銀行にお金を貸していますが、そのお金は回り回って2割を超える金利であなたの隣人に貸し出されています。

 消費者金融のお世話になる人のほとんどは十分な返済余力のない人です。だから高い金利も呑んでしまいます。その彼らは少しでも返済が延びると、高い利子がボディブローのように効いてきます。一歩間違えば、多重債務を抱えて厳しい取り立てに怯えることになります。

 多重債務で生きる希望と勇気を失った人々が最後に自殺を選ぶケースも少なくないのです。2004年に負債により自殺した人は4000人を超えていたという数字もあります。自殺までしなくても、家庭を壊し、健康を害し、気力を失う人数はこれの何倍ではなく、何十倍にも上るでしょう。

 さすがに無視できないほど大きな社会問題になったため、政府はようやく重い腰をあげました。過去にできた2つの法律で決められた異なる上限金利を一本化しようとしています。低い方の「利息制限法」の上限金利は年15−20%、高い方の「出資法」の上限金利は年 29.2%です。

 当の貸金業者側もこれに対して前向きでした。ただし、彼らは低い方の金利ではなく、高い方の金利に一本化すべきだと主張していたのです。それもそうです。100万円を貸して年間で15−20万円増えるビジネスよりも年間29万円も増えるビジネスの方がより美味しいからです。

 すったもんだの末、利息制限法の上限を超えるいわゆるグレーゾーン金利は段階的に廃止されることに決まりました。それでも、20.0%の金利で3年間貸せば100万円は160万円になって戻ってきます。貸した金額の半分が貸し倒れになってもまだ儲かる計算です。「借りた金を返す」モラルの高い日本では実際に貸し倒れになった金額は1割にも届かないといわれています。

 だから消費者金融は貸せば貸すほど儲かるビジネスとして近年脚光を浴びました。プライドの高いはずの都市銀行から技術を売り物にしてきたはずのITベンチャーまでもこぞって参入してきました。

 その結果、当然過剰勧誘とそれに伴う過剰回収が増えます。お金が余っているといわれているのにそのお金が多くの人々を追い込み、人生を台無しにする現実はなんともいえない皮肉です。

 しかし、もともと消費者金融も立派な合法的ビジネスです。銀行は国の規制にあぐらをかき、審査能力も回収能力も磨かずに100%回収できそうな貸し出しばかりをやってきました。小額で回収困難な消費者金融に手を出さなくても充分に簡単に儲かっていました。

貸金業規制法の改正案をまとめた自民党の合同会議(9月15日、東京・永田町)
 銀行や信用金庫に相手にしてもらえない中小企業の社長や個人事業主が、審査簡単、無担保の消費者金融に助けられたこともあるでしょう。病気や怪我で親戚も頼りにできない個人にとって消費者金融が最後の駆け込み寺になることもあります。消費者金融には功もありました。

 しかし、多くの多重債務者を作り出し、多くの人々の家庭と人生を崩壊に追い込む現実に消費者金融が大きな役割を果たしているのも事実です。

 借りる方が悪いという議論は乱暴だと思います。麻薬を止めるにはまず売る方を取り締まるのは常識です。「利子を高くするのは、担保なしで誰でも借りやすくするためです」という理論は蟻地獄の理論です。「借りやすいが、返し難い」ということを自ら言っているのです。

 我々人間は弱い動物です。強い人間も弱い時があります。目先の快楽や一時的な衝動のためにミスジャッジすることは誰にもあります。そのミスが人生そのものを再起不能なものにしてしまうビジネスは社会貢献に程遠いと思います。
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この記事は2006/10/7に作成しました。




2006年09月20日 トラックバック(0) コメント(0)

ココ山岡事件記録 クレジット代金を返せ―信販会社に立ち向かった9000人と38弁護団の戦い |

ココ山岡事件記録 クレジット代金を返せ―信販会社に立ち向かった9000人と38弁護団の戦いココ山岡事件記録 クレジット代金を返せ―信販会社に立ち向かった9000人と38弁護団の戦い

花伝社 刊
発売日 2002-06
価格:¥2,625(税込)
発送可能時期:通常1〜2週間以内に発送
オススメ度:★★★★★



待ち望んだ本 2002-08-17
本書を読んだ最初の感想は「是非ともこれを教育の場で使いたい」であった。消費者教育や企業倫理教育では、分かりやすく、しかも内容の豊かなケースが必要だ。本書はこの条件を十二分に満たしてくれる。法律用語も多用されるが、ココ山岡事件という最近の消費者問題を扱っており、一般読者でも(自分の経験などと重ね合わせながら)興味を持って読めるはずだ。ビジネスの詐欺性、勧誘行為の悪質さ、信販会社の加盟店管理責任などに関する立論は、有能かつ誠実な弁護士達が現実の戦いの中から展開してきただけに大変な説得力を持っている。私たち消費者がより賢くなるためにも一読を強く勧めたい。


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この記事は2006/10/7に作成しました。




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金商法・消契法逐条解説と金融商品販売の実際 |松本 恒雄 /上柳 敏郎

金商法・消契法逐条解説と金融商品販売の実際
松本 恒雄 /上柳 敏郎
BSIエデュケーション 刊
発売日 2001-01
価格:¥3,150(税込)
発送可能時期:通常1〜2週間以内に発送



消費者金融大手のプロミスは25日、融資の際に借り手にかける生命保険の取り扱いを10月から中止すると発表した。「知らないうちに生命保険に加入させられている」との批判があるため。アコムやアイフルも廃止する方針だ。

 取り扱いをやめるのは「消費者信用団体生命保険」。消費者金融が生保に保険料を支払い、借り手が死亡した場合に保険金を受け取る。プロミスは「保険金で債務を返済でき、遺族に回収が及ぶのを防げる」として1993年に始めた。8月末時点の加入者は227万人。

 保険料の支払額が受取額を年間で数億円上回っているほか、生命保険協会の指針改定により加入時の本人確認手続きが煩雑になることも考慮し、中止を決めたという。保険を廃止すれば、遺族が債務を相続する場合に回収をどうするかが課題になる。プロミスは「顧客や遺族の状況を十分に考慮し、適法に対応する」としており、回収を自粛することもあるとみられる。
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この記事は2006/10/7に作成しました。




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毎月10万円単位で減らす住宅・カードローンの返済法―絶対トクする活用・返済の“奥の手”を全公開!! |今 和朗

毎月10万円単位で減らす住宅・カードローンの返済法―絶対トクする活用・返済の“奥の手”を全公開!!毎月10万円単位で減らす住宅・カードローンの返済法―絶対トクする活用・返済の“奥の手”を全公開!!
今 和朗
ベストブック 刊
発売日 1997-03
価格:¥1,470(税込)
発送可能時期:通常2〜3日以内に発送



消費者金融大手のプロミスは25日、融資の際に借り手にかける生命保険の取り扱いを10月から中止すると発表した。「知らないうちに生命保険に加入させられている」との批判があるため。アコムやアイフルも廃止する方針だ。

 取り扱いをやめるのは「消費者信用団体生命保険」。消費者金融が生保に保険料を支払い、借り手が死亡した場合に保険金を受け取る。プロミスは「保険金で債務を返済でき、遺族に回収が及ぶのを防げる」として1993年に始めた。8月末時点の加入者は227万人。

 保険料の支払額が受取額を年間で数億円上回っているほか、生命保険協会の指針改定により加入時の本人確認手続きが煩雑になることも考慮し、中止を決めたという。保険を廃止すれば、遺族が債務を相続する場合に回収をどうするかが課題になる。プロミスは「顧客や遺族の状況を十分に考慮し、適法に対応する」としており、回収を自粛することもあるとみられる。
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この記事は2006/10/7に作成しました。




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多重債務者を救え!―貸金業市場健全化への処方箋 |石川 和男

多重債務者を救え!―貸金業市場健全化への処方箋多重債務者を救え!―貸金業市場健全化への処方箋
石川 和男
PHP研究所 刊
発売日 2006-01
価格:¥1,890(税込)
発送可能時期:通常1〜2週間以内に発送



消費者金融大手のプロミスは25日、融資の際に借り手にかける生命保険の取り扱いを10月から中止すると発表した。「知らないうちに生命保険に加入させられている」との批判があるため。アコムやアイフルも廃止する方針だ。

 取り扱いをやめるのは「消費者信用団体生命保険」。消費者金融が生保に保険料を支払い、借り手が死亡した場合に保険金を受け取る。プロミスは「保険金で債務を返済でき、遺族に回収が及ぶのを防げる」として1993年に始めた。8月末時点の加入者は227万人。

 保険料の支払額が受取額を年間で数億円上回っているほか、生命保険協会の指針改定により加入時の本人確認手続きが煩雑になることも考慮し、中止を決めたという。保険を廃止すれば、遺族が債務を相続する場合に回収をどうするかが課題になる。プロミスは「顧客や遺族の状況を十分に考慮し、適法に対応する」としており、回収を自粛することもあるとみられる。
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この記事は2006/10/7に作成しました。




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